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政府、対イラン制裁支持求める(産経新聞)

 仙谷由人官房長官は10日午前の記者会見で、国連安全保障理事会が9日午前(日本時間10日未明)の公式会合で、対イラン制裁決議を賛成多数で採択したことについて「わが国は毅然(きぜん)とした対応が必要との立場に基づいている。国際社会が安保理決議を着実に実施し、イランに懸命な決断を求めていくことが必要だ」と述べ、各国に協力を求めた。

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【なんて素晴らしき人生!】編集委員・石野伸子 南の島から届いた歌集(産経新聞)

 沖縄・石垣島から歌集が届いた。松村由利子さんの第3歌集『大女伝説』。待ってました!

 松村さんは49歳、新聞記者出身というユニークな経歴をもつ歌人だ。3年前に退社するまで、毎日新聞の科学部などで20年余り活躍した。一方で、若いころから「かりん」に所属して馬場あき子氏に師事、歌を作り続けた。第2歌集『鳥女』で現代短歌新人賞を受賞したのを機にフリーに。以後、精力的に仕事をしている。

 短歌エッセー集『物語のはじまり』『語りだすオブジェ』を相次いで出版した後、評論集『与謝野晶子』を発表。多角的に新しい晶子像を提示したとして平塚らいてう賞を受賞。また科学のセンスオブワンダーを短歌でつづった『31文字のなかの科学』で、ことしの科学ジャーナリスト賞を受賞している。

 短歌がとくに好きというわけでもないのに、彼女の歌集は買い求めて手元においている。同時代に生きる女性のためいきや喜び、怒り、感動が、選びぬかれた言葉に託され、心に深く響くからだろうか。同業ということもあって知己をえて、近年の活躍ぶりを頼もしくながめていた。

 ところが、彼女の人生はくるくる展開する。新進気鋭の歌人として高い注目を集める最中、この4月にはひょいと石垣島に移住してしまった。

 「一緒に暮らそうかと言ってくれる奇特なをのこがおりまして」と書き添えた転居通知がにくい。えーっ、歌に生きるんじゃなかったのぉ。

 そんな彼女から届いた最新歌集。一体、どんな世界にたゆたっているのか。

 「こどもの時間どこかに落ちていませんかさみしくて買うミルクキャラメル」

 女の人生の下り坂にしんみりしたかと思うと。

 「南から風が吹くとき八重山に夏が来るなり祝祭のごと」

 ダイビングで訪ねた南の島で新生活ですからね。短歌研究賞を受賞した連作「遠き鯨影」を収録した歌集のタイトル「大女伝説」は、群馬県猿ヶ京で聞いた昔話からきている。

 「昔語りぽおんと楽し大きなる女が夫を負うて働く」「大女死すごと大き物語死して世界は荒涼とせり」

 世界から「大きな物語」が失われたといわれて久しい。人々が共有できる思想や夢は拡散してしまったのか。いや、だからこそ短歌の小さな詩型に物語を紡ぐ希望を託したい、とあとがきにある。

 「物語から逃れるという物語 女よ靴を脱ぎ捨てなさい」「断崖に向かって走れ下は海 波照間テルマわたしはルイーズ」

 かつて米映画「テルマ&ルイーズ」で女たちは車で谷底に突っ込み現実から逃れた。古い靴を脱ぎ捨てた現代のルイーズは、自分の足で未来を踏みしめる。南の島で新しい大女伝説が始まっている。

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<愛知県医師連>各党から参院選出馬予定の3人 同列に推薦(毎日新聞)

 愛知県医師会の政治団体・愛知県医師連盟は20日、今夏の参院選比例代表で、民主から立候補する新人の安藤高夫氏(51)と、自民現職の西島英利氏(62)、みんなの党から出馬予定の元衆院議員、清水鴻一郎氏(64)の3人をいずれも推薦することを決めた。日本医師連盟は安藤氏を「推薦」、西島、清水両氏を推薦より弱い「支援」としており、中央と異なるスタンスで選挙に臨むことになった。三重県、岐阜県の医師連盟も対応が分かれており、政権交代の影響で医師会が揺れている。

 比例代表への対応をめぐり、愛知県医師連盟が執行委員90人にアンケートをした結果、約6割が西島、安藤両氏を応援すべきだと回答した。西島氏単独を含めると西島氏を推す声は約8割を占めたという。こうした結果を踏まえ、同連盟は「政党にとらわれることなく医療政策に理解のある候補者を支援する」との基準を設け、3人を同列に推薦することを決めた。愛知選挙区(改選数3)での対応は今後検討する。

 三重県医師連盟は、いったん西島氏の推薦を決めていたが今月8日の執行委員会で撤回し、一転して安藤氏を推薦することにした。07年の前回参院選では自民候補を推薦したが、執行委員会では民主が公約に掲げる医療費の引き上げに期待して民主候補の推薦を決めたという。三重選挙区(改選数1)では民主現職の芝博一氏(60)を推薦する。自民新人の小野崎耕平氏(40)は今回、団体推薦を受けない方針で推薦自体を求めなかった。

 一方、岐阜県医師連盟は比例で西島氏の推薦を決めている。岐阜選挙区(改選数2)については、民主2人、自民1人の立候補予定者と面談し、医療政策などについて考えを聞いた。これらの結果をもとに、どの候補者に推薦を出すかを検討している。【加藤潔、田中功一、岡大介】

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デザイナー人生60年 集大成は「死装束」(産経新聞)

 ■小説「女の勲章」のモデル、近藤年子さん 

 作家、山崎豊子さんの小説「女の勲章」のモデルにもなった服飾デザイナー、近藤年子さん(89)=大阪府吹田市在住=が、最後の作品となる自らの死装束を仕立てた。「私に葬儀屋さんの白装束は似合わない」と色鮮やかなドレスをデザイン。戦後の関西の服飾界を牽引(けんいん)したデザイナーは“旅立ちの祝衣”を片手に現役引退後の余生を送る。

 近藤さんは大阪・船場生まれ。戦後、大阪大空襲で焼け残った自宅の2階で、近所の若い女性を集めて洋裁塾兼店舗を開き、占領軍兵士の婦人たちのドレスを縫いながらデザイナーとして自立した。

 山崎さんがまだ毎日新聞の記者だった時代、毎週末に仕事場で取材を受け、服飾界の最新の動向や自身の生い立ちなどを語った。山崎さんとは「おとよさん」「こんちゃん」と愛称で呼び合い、山崎さんが作家として独立後も親交を深めたという。

 デザイナーとしては、昭和25年に大阪市内でファッションブランド店「TOSSY(トッシー)」を設立。オーダーの店舗と合わせ現在は店舗を閉めたが、社団法人「総合デザイナー協会」参与を務める。

 デザイナー歴60年を迎え、これまでに数千着余をデザインし縫い上げた。しかし近年の老いの自覚から昨年末、引退を決意。「最後の作品は、自らの人生の最後の舞台を演出する洋服に」と自分のための死装束のデザインに着手し、約3カ月がかりで、金色を下地にしたヒョウ柄のツーピースのドレスを作り上げた。

 「晴れの日が着古した浴衣や合繊ではさみしい。死装束は人生の延長線上として考えて、美的でおしゃれでありたい」と近藤さん。

 「死装束を作ったからといって、まもなく死ぬ予定はありません」といって笑いながら、「あと何年生きるか分かりませんが、余生は読書や音楽を楽しみたい。終わりも含めてこそ、自分の人生と思う」と話した。(植木芳和)

                   ◇

【用語解説】女の勲章

 山崎豊子さんの長編小説。昭和35~36年に毎日新聞で連載。大阪・船場生まれの若く美しい主人公が、空襲で亡くなった両親の遺産を基に小さな洋裁学校を開き、学校経営者、デザイナーとして大成を目指すものの、女のプライドと欲望を利用した男性マネジャーに3人の愛弟子を手玉に取られ、次第に翻弄(ほんろう)されてゆく生涯を描いた。実在するデザイナーの近藤年子さんや上田安子さん(故人)がモデルになったという。

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